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奮闘記

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2006-12-13 気候病

_ 片頭痛との闘い

僕は日本にいた頃から頭痛持ちだったのだが、こっちに来てからも片頭痛には悩まされている。京都にいた頃、頻繁に頭痛が起きるようになったのでちょっと怖くなり、病院で MRI などの検査をした結果、「古典的片頭痛」だと診断された。片頭痛の前兆現象(急に視野の一部がよく見えなくなって、チカチカした光のようなものがちらつき始める。その後、頭痛が始まる)は高校時代からときどき経験していたのだが、それは典型的な片頭痛のパターンだったようだ。にしても、古典的というのは何だか気になるネーミングだ。古典的でないものにはどんなのがあるのだろう。聞いておけばよかった。

僕の場合、季節の変わり目に片頭痛がよく起きる。この秋も例に漏れず、11月は頭痛の日がとても多かった。軽いものまで含めれば、毎日頭痛が起きていた。ある意味慣れっこなので、軽い日には仕事も出来るのだが、重い場合にはちょっと困る。薬は効くのだが、服用が続くと薬のせいで痛みに敏感になり余計に頭痛がするようになるので、ある程度は我慢しなければならない。片頭痛が起きると集中力がなくなるのにも参る。突然、やたら眠くなって目がショボショボし始めるのだ。こうなると単純計算はともかく、論文を読むのは難しい。頭も回らず、理解力は一気に下がる。しかも、一度起きると3日から1週間は軽い痛みが続くので困ってしまう。11月はそれが毎週起きていたので、ほぼ毎日頭痛に苦しめられていたというわけだ。この間まではそんな中で公募の書類を書いたり論文を出したりしていたので、結構大変だった。先週辺りからようやく楽になり始めたのだが、そういえば昔から秋は成績が悪かったり、調子がよくなかったことを思い出した。うちの実家がリンゴ屋で秋はとても忙しく、小さい頃は両親の帰りが遅くてとても寂しかった。それがトラウマになって秋は調子が悪いのかもねえ、なんて冗談を昔は言っていたのだが、実は、痛みを感じるようになったのが高校時代からというだけで、頭の中では片頭痛に似たことが起きていたのかもしれない。ちなみに、片頭痛を感じているというのは外界の変化に敏感な証拠であり、人生のうちで体が活発な時期だということなのだそうだ。ということは、頭痛が無くなったら齢を取ったということになる。治るのが嬉しいような、嬉しくないような…。

カナダに来たおかげで春に花粉症に苦しまなくて済むのはありがたいのだが、片頭痛は日本にいたときよりむしろ頻度が上がっているような気がする。だが、きつさは軽くなっているかな。京都時代には吐き気がひどく、動けなくなってしまったこともあったし。仕事が立て込んでいたせいもあるだろうが、気候に体がついていけないのかもしれない。カナダ、恐るべし。

英語では片頭痛は migraine(マイグレイン)と言うそうだ。こっちの連中に「こないだはマイグレインで調子悪くてさあ」と言ったら、「そりゃあ大変だったな。マイグレインは辛いだろ」と返してくれる人ばかりだった。片頭痛は欧米ではよく認知されている病気のひとつだと聞いていたが、本当にそのようだ。フランス人やイタリア人もその単語を知っていたから、有名なのだろう。日本では頭痛というのは怠け者の言い訳だと思われることもあるようだが、ひどい話だ。とはいえ、こっちにもいい治療法があるわけではない。痛みを抑える薬や、発症を予防する薬はいろいろあるが、何しろ片頭痛は体質のようなものなので、とにかく発症の原因となるものを避けるように心がけるしかないのだ。寝不足・寝すぎ、ストレスや食べ物、音や光など、人によって片頭痛の引き金になるものは様々なのだが、気候の変化が原因では人間にはどうしようもない。秋になったら南の島へ脱出できるような優雅な生活を目指せ、ということか…。


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