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奮闘記

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2006-11-26 PI バンド

_ 俺、芸の幅狭いなあ

昨夜は PI Jam Night だった。と言ってもこれは好例の行事でもなんでもなく、誰が発起人なのかはわからないが、PI(ペリメーター研究所)のメンバーがバンドを組み、曲を披露するというもの。ドラムのシモーネを筆頭に、ギターがヨハネス、ベースがコンスタンティノス、キーボードがハンス、ボーカルにはアイーサというメンツ。と言ってもペリメーター関係者以外には何の情報にもなっていないが。それにしてもみんな芸達者だなあ。楽器がほとんど出来ない自分がとても悲しい。ピアノは5歳くらいから中学に入るくらいまでやっていたのだが、練習がいやでいやでいろんな言い訳をして休んでいたものだ。わざと学校の観察池に落ちて「今日はずぶ濡れなのでいけません」と言った記憶もある(何の言い訳にもなってない気もするが)。あの頃もっとやっておけばよかったとは思わないのだが、大学の学部時代とか、暇な時間があったときに趣味としてやっておけばよかった。大学院の頃、テレビ番組 Vermilion Pleasure Night で Mama!Milk の演奏を観て、コントラバスにひかれたこともあるのだが、結局何もやらずじまいだったなあ。高校時代に応援団だったので和太鼓は少々出来るが、カナダでは披露のしようもない(笑)。

PIバンドのメンバー以外にも何人かが飛び入りで演奏を披露していたが、10月からやってきたポスドクのビンセントがドラム・ピアノ・ギターのどれも演奏できるのにまた驚いた。彼は僕と同じ超弦理論の研究者だが、パーティーにも参加する数少ない超弦理論研究者の1人だ。再三再四書いているように超弦理論研究者はカタ過ぎるヤツが多く、さっと芸を披露するようなノリのいいヤツが少ないのだ。まあ、こんなことは何も超弦理論研究者ばかりでなく、日本人には一般的に言えることなのだろうけど。空気も読まずに芸を披露するおっさんや、鼻につくような披露の仕方をするかっこ悪い目立ちたがり屋はどこの世界にもたくさんいるが、何気なくかっこつけられるセンスのいい人間となるとそうはいない。是非そうなってみたいものだ。このことは何も人間関係の部分だけでなく、研究そのものに関しても重要だと僕は思う。カタいヤツは仕事でも面白いことなど出来ないからだ。かっこいいヤツは何をやってもかっこいいし、かっこ悪いヤツは何をやってもかっこ悪い。そう考えると、僕のように終始ふざけたことばかり考えている男にいろいろと任せれば、面白おかしくはなるだろう(笑)。そういえば昨日のパーティーにはハーバード大のスタッフであるハナニーさんも来ていたが、ハナニーさんはポスドクや院生連中に混じって踊りまくっていてちょっと感動した。こういうノリのいい弦理論屋がもっといた方がいい。僕は科学者はオタクではなく、エンターテイナーであるべきだと思っている。それでなければ求道者であるべきだ。人間的に面白みの無いやつに面白いことなんざ出来るわけがない。綺麗なものやすごいもの程度であれば、面白くないヤツにも作ることが出来る。汚いヤツが綺麗なものを生むこともあるし、変なヤツがすごいものを作ることもある。だが、面白いものだけは面白いヤツにしか作れないのだ。

バンドの演奏が終わった後は、イタリア人ポスドク・ミケーレがDJの技を披露してくれた。彼はハイエナジー好きなので、僕はかなり楽しめた。ハイエナジーとは僕の好きなユーロビートの母体となったジャンルである。ユーロビート=パラパラだと勘違いしている人は多いが、ユーロビートはもっと奥深く、パラパラとは関係なく素晴らしい楽曲は山ほどある。歌詞の幼稚さ・馬鹿さ加減はユーロの良さであり、むしろ愛すべきところなのだ。みうらじゅんならば「そこがいいんじゃない」と言ってくれるだろう。ミケーレはまたイベントをやりたいと言っていたので、そのときは僕も回させてもらうとしよう。


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