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奮闘記

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2006-06-04 野外トランプ

_ ハイキング

今日は妻と、僕らが仲良くしているペリメーターのポスドクとその彼女カップルとでハイキングに行きました。ウォータールーから高速を使って20分ほど行ったところにある Crawford lake というところです。ここは13〜17世紀ごろ、Iroquoian (イロコイ族)という民族(正確には様々な民族の連合体とのこと)が住んでいたところです。彼らが住んでいたのは Longhouse と呼ばれる長い住居で、それが再現されていました。Longhouse はカマボコのような形で、壁は木の皮で作られていました。中には4つほど火を起こす場所がありました。再現されていたLonghouse は最大40人くらいが住める家とのことでしたが、中には100人くらい住める大きな家もあったようです。Crawford lake にあった村には、15世紀中頃250人ほどの人が住んでいたらしいです。

僕は大の博物館好きで、博物館の中で寝泊りしたいほどあの感じが好きなのですが、中でも歴史博物館、さらには「再現系」が大好きなのです。そんなわけでひとり興奮していました。確かに北米大陸は、ヨーロッパ人が発見してからはさほど時間が経っていないわけですが、それ以前の歴史もちゃんと含めて味わえば、我が国日本の歴史と同様に面白いわけです。せっかく来たので、これを機会にこちらの歴史も学んでいきたいと思っています。

_ なんと爽やかな

蚊に悩まされながらも、湖の周りを散策して、昼食はおむすび(もちろん三角)を食べました。僕らの横でフランス人のポスドクはパンにチーズとハムをはさんで頬張っていました。さすがにワインは飲んでいなかったのですが、デザートにブドウを食べてました。

その後、広場でなぜかトランプ。「大富豪」をえんえんやりました。大富豪はこっちでは Asshole (ケツの穴)というそうです。日本でいう大貧民(最下位の人)のことを asshole と呼ぶんだそうです。ちなみに大富豪(一番勝った人)は millionaire ではなく president だそうです。にしても、屋外でトランプは初めてでした。カナダに来てから友達の家で集まるとトランプすることがよくあるんですが、実に10年ぶりくらいですかね。ものすごく懐かしい感じがしました。先月ハイキングに行ったときにはサッカーボールも持って行ってたし、なんて爽やかなんでしょう。まるで自分じゃないみたい(笑)。

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2006-06-10 St.Jacobs そして Elora

_ ほう。これが。

今日は妻と、東大から来ているM君も誘って St.Jacobs farmer's market という、市場のようなところに行ってきました。ここではその名の通り、農家の人達が直売をしています。日本に居た頃から、ホームページなどで賑わっている様子を見ていたので、4月にこっちに着いてすぐ来たことがあったのですが、そのときはガラガラ。寂れたゴーストタウンのようになっていて、「ホームページ、嘘やんけ!」と憤って帰ったのですが、後からこっちに長く住んでいる人に「マーケットが始まるのは5月からだよ」と教わり、勝手に憤っていた自分を反省したものです。はい。

で、改めて行ってみると、確かにすごい賑わい。この辺のどこにこんなに人が隠れていたんだと思うくらい(別に隠れちゃいないでしょうけど)たくさん人がいました。ウォータールー、やればできるやないか。さすがに野菜も果物も新鮮だったのですが、「Fuji」と書かれたリンゴの小ささに驚き。ツヤもない。やはり日本、しかも長野のリンゴが最高だな、とリンゴ屋の息子はしみじみ思ったのでした。

_ Elora

午後は妻と2人で Elora という小さな町へ。ウォータールーから車で40分ほど行ったところにあります。川沿いで景色も良く、町並みもかわいらしいところで(スコットランド様式の建物なのだそうです)、カフェやショップが並んでいました。息抜きにふらっと立ち寄るのにとても良いところでした。

アイス屋さんを見つけて入ったところ、グリーンティーアイスがあるのを発見。日本の味だからというのではなく、日本に居た頃からの抹茶好きなので、早速注文。僕「グリーンティ。」店のおばちゃん「チョコミント?」うん、違うね、おばちゃん。俺そんなこと言ってないね。俺の発音そこまで悪くないからさ。面白くなって、試しに「グリリリーンティ」ってな感じで巻き舌で発音してみたら「オゥ、グリリリリリーンティ」だって。通じちゃったよ。妻と2人、「あの人、生まれはどこだろうねえ」などど話しながらブラブラ歩きました。

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2006-06-11 爽やかに

_ 俺らしくもない

ペリメーターの連中がやたらと余暇を楽しんでいることはしょっちゅう書いてますが、その楽しみのひとつにサッカーがあります。毎週木・日曜に研究所の隣のウォータールーパークでサッカーをしているのです。一緒にやろうと僕も誘われていたのですが、どうも球技は苦手なもので今まで避けてました。しかし、「今週は計算に集中していたせいであまり皆と遊んでないな」と、ふと気付き、試しに行ってみることにしました。僕のことを知っている人、僕がサッカーだなんて何て似合わないんだとお思いでしょう。

行ってみると研究所の連中が7〜8人すでに集まっていました。驚いたのは皆サッカー用のスパイクを履いていること。ジャージもサッカー仕様。本格的じゃないですか。俺なんか体育の授業でしかしたことないのにいいのかな、と思っていました。

早速二手に分かれてゲームしようということになったのですが、合計人数が奇数。するとたまたま隣でやっていた見ず知らずのおっちゃん達の人数も奇数だったので、声を掛けて一緒にやることに。こういうノリなのか。

高校時代以来、久々のサッカーでしたが、結構楽しいもんですね。ついつい熱くなっちゃいました。と、最初は楽しんでいたのですが、途中で気付きました。なんか人数増えてねえ?ってか、あいつ誰?スローインしようとしたら見たことない人達がボール取りに来るし、ノリノリで「パ〜ス!」とか言ってくるし。そう、何だか知らないけどドンドン人が参加しだして、最終的に30人くらいに。サッカーって15人対15人だったっけ。しかも単なる公園でやってるからピッチ小さいし。もうちょっと考えようね、みんな。

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2006-06-14 研究

_ そういや

本職のことをほとんど書いていないのに気付きました。たまには研究のことも書いてみます。といっても自分にとってのメモ程度にしかなりませんが。

Smooth geometry と Black hole microstates について。相変わらず僕は非BPSにもどれだけこの話が拡張可能なのか興味がある。相対論・宇宙論研究室出身のストリング研究者としては、現実のブラックホールにどれだけ直結しているかが気になるからだ。BPS状態の系は解析し易いにも関わらず smooth geometry のような興味深い現象が現れるので価値があるが、やはり現実の系から攻めるボトムアップのやり方も忘れてはいけない。5次元の系に関してはすでにD1-D5-Pにおいて非BPSでもスムースな解が見つかっているが(そしてそれが不安定であることもわかっているが)4次元の系についてはまだ非BPSなものは知られていないはず。5次元の非BPS系を見つけたグループの1人が、4次元の場合も試したが見つからなかったと言っていたそうだ。5次元と違い、テクニカルに難しいところがあるらしい。

閉弦のタキオン凝縮の話と合わせ、この分野は今盛んに解析されているが、こうした流れを見ているうちに、最近超弦理論に対する考え方が変わってきた。以前は超弦理論が、「既存の理論体系では説明できない実験事実の発見→新しい理論の構築」という順番を踏んでいないことに、科学として不健全なものを感じていたのだが、最近になってようやく AdS/CFT対応あたりからの流れが実験事実に対応するものであると思えるようになってきた。相対論屋の立場から見てしまうと、どうも超弦理論を「使う」という方向に発想が行ってしまい、そうなると一連のゲージ/重力対応に関する研究が「手当たり次第に奇を衒ったような系で対応を探している」ように見えていたのだ。「超弦理論の実態がわからないから奇抜なモデルを次から次へと取り出しているだけ」の人が多いように見えたのだ。無論、そういう単純な動機(例えば「誰もやっていないから」などの)で研究している人も少なくないだろうが、そうでない人は、意識的に「実験」しているのだ。ストリングというやつは、結局のところまだ何だかよくわからない物体で、だからこそ、ある「つつき方」をしてみたら面白い反応が返ってきた、ということになる。様々な系でいろんなことを試してみるというのはいろんなつつき方で反応を試すことに当たるわけで、これは紛れもなく実験なのだ。論文を大量生産するためでもなければ、大先生が言った予想をただ鵜呑みにして追い掛けているわけじゃなかったのだ。おそらく。たぶん。だといいな。

となるとにわかに「それ、面白いな」という観点だけの研究が非常に頼りないものであることに気付かされる。せっかく研究者をやらせて頂いていることだし、たまには悪乗りして「ただ、面白かった」というだけの研究も許してもらいたいが、普段は「だってこれ、重要でしょ」とサラッと言える研究でなければなるまい。「なんか面白いネタないかな」と、有名人が論文を出していないか毎日チェックするのではなく、やはり自分の力で大海を泳いで、地図を作りたい。どこに陸地があるのか/ありそうか、そして何より、自分が今、どこに立っているのか。ストリングの観点で、宇宙論の観点で、相対論の観点で、当然、業界の流れも見失ってはいけないだろう。嘘か本当か知らないが、アメリカインディアンが何かを決めるとき、七代先の子孫のことまで考えて決めるというのをどこかで聞いたことがあるが、宇宙の真理に到達しようとするならば、もっと遥か先まで見据えるくらいの覚悟が必要なのかもしれないな。

研究メモを書いているはずが、また話題がそれてしまった。

タキオン(こちらは開弦のタキオン)を利用したブレーンモデルの話に関しては、プリンストンのT君とともに解析解を探している。もちろん重力込み。背景時空がフラットな場合はほぼわかっているが、重力が絡むと全然違った振舞いをするのはよくあること。以前、厚みを持ったブレーンの安定性解析をしたときもそうだった。宇宙初期におけるブレーンの動的性質を本気で解析するにはこの辺りの研究は不可欠だが、かなり単純化したモデルを持ってしても、inhomogeneousな解析解を出すのは(数値的にすら)難しい。攻め手を変える必要があるかもしれない。

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2006-06-17 カヌー!

_ ヌって音、なんかいいよね

今日はペリメーター主催のカヌートリップに行ってきました。ペリメーターでは毎年やっているそうなのですが、研究所のメンバーやその家族でカヌー&カヤックを楽しもうという企画です。カヌーのレンタル代だの、昼食代だの、行き帰りのバスなんかももちろんペリメーター持ち。いやあ、ほんとに太っ腹な研究所だ。会社ならともかく、研究所がそういうことまでしてくれるというのは日本ではなかなかありませんな。こっちでは普通なんだろうか。

僕は妻とカヌーに乗ることに(カヌーが2人乗りのボートで、カヤックは1人乗りです)。僕も妻もカヌーは初めてだったのですが、これは楽しい!今日は快晴で景色もよく、のんびりと川を下るのはかなり爽快でした。最初のうちは、操縦になかなか慣れず、「もっと右!はい、今度左!!」とか2人で大騒ぎしながらだったのですが、慣れてくると呼吸も合ってきて、川をさかのぼってみたり、岩と岩の間の狭いところをくぐりぬけてみたりと、遊べるようになりました。それでも上級者の人達と違って、かなり力を入れて漕がないと行きたい方向に進めませんでしたが。やっぱりコツがあるんでしょうね。サオ一本で急流を下っていく日本の船頭さんってすげえな、なんて思った一日でした。

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2006-06-20 St.Jacobs再訪

_ 何事にも先達はあらまほしきことなり

先日、St.Jacobs farmer's market で買い物をしたのですが、そのときはマーケットのさらに先に St.Jacobs village という場所があるのを知らずに帰ってしまいました。 そこで改めて昨日行ってみました。

そこは道に沿って30件くらいの店が立ち並び、賑わいはそこそこと言ったところ。道を一本外れるとすぐに普通の住宅街になるあたりが、京都の北山通りに似ていました。歩いてたらそのうちマールブランシュでも出てきそうな雰囲気。長野から京都に引っ越した当初、いろんなところを歩き回ったのが懐かしいなあ。

_ メープルシロップ博物館

この village にはメープルシロップ博物館がありました。規模的には博物館というよりちょっとした資料館と呼ぶほうがふさわしいものでしたが、博物館好きとしてはこういう資料館も見逃せません。総合的で巨大な博物館よりも、ちょっとしたテーマに絞った小規模な博物館や資料館の方が意外と面白かったりします。

メープルシロップは、メープルから取れる sap という樹液を煮詰めて作られるわけですが、sap の段階では大して甘くないそうです。解説ビデオで見た感じでは確かにサラサラしていて普通の水のようでした。シロップには extra light、light、medium、amber などの種類があります。これは色の濃さで分類されていて、煮詰めた液の上澄みが light、下にたまった濃いものが amber などになるようです。ただ、以前どこかで読んだ情報では、収穫の時期によって濃さが変わると書いてあったような・・・。また調べ直してみよう。お土産を売っている店などで僕らがよく見るのは light か medium ですね。Extra light というのもあまり見ないなあ。amber はメープルの風味が強いらしいのですが、直接何かに掛けて食べるのもには向いていないようで、主に加工用に使用されます。解説ビデオでは、「メープルシロップはパンケーキやワッフルに掛けるだけのものと思っていませんか?他にもいろいろあるんですよ」と言ってカリカリに焼いたベーコンに掛けていました。ふむ。僕はパンケーキやワッフルだけでいいや。

それにしても、この樹液が甘いということに最初に気付いたのはどういうわけだったのか、諸説あるようですが是非知りたいものですね。ナマコを最初に食べた人と同じくらい。

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2006-06-21 内燃機関

_ クールビズではあるんだが

ウォータールーには梅雨も無いわけで、今日も晴れ。こっちは日差しがやたら強く、すぐ日焼けしてしまいます。湿気が少ないので日向と日陰で温度差が大きく、晴れて暑い日でも日陰はかなりひんやりしています。

最近辛いのは研究所の冷房です。こっちの連中はガンガンに冷房を効かせるとは聞いていたのですが本当にそうで、研究室がかなり寒いのです。スーツにネクタイだから暑く感じて冷房を効かせているというわけではなく、僕以外のメンバーはTシャツ・短パンなのですが、冷房の直撃を浴びても何ともないんですねえ。彼らはかなり激しくクールビズなわけで、もうこれ以上薄着してもらうわけにもいかず、僕が厚着をして耐えるしかありません。日本にいた頃も真冬にTシャツで歩いている外国人をよく見かけましたが、そんな頑丈な連中に囲まれるとなんとも・・・。仕方ないので、1時間に一回くらい暖を取るために(!)研究所の外に出たりしています。なんだかなあ。

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2006-06-23 男達の集い

_ 副団長は徹夜すると常に体調を崩した

ペリメーターのポスドクの1人から、「これからの時期、たくさんの連中がお別れパーティーをするだろうから、あえて俺は『これからもここに残るぞパーティー』をするので俺のアパートに集まってくれ」という男気溢れるメールが。彼の男気に応えるべく妻と2人行ってみみたが、男気に打たれた連中が他にも次々と集まり、ざっと20人以上。リビングはそこそこの広さとはいえ、限度を考えずに集まるこの感じがたまらない。高校時代、応援団の連中と毎回「男達の集い」と称して俺のうちに集まり、花札連続200ゲームとかしたのが思い出された。最後の方で副団長の顔が土気色になっていたのもいい思い出だ。確か男達の集いは40数回を数えたはずだが、正確なところは覚えていない。

8時集合とのことだったので、カナダ式に慣れてきた俺達夫婦は9時に行ったのだが、俺達は2番手。最後に来た一団は集合時間に遅れること4時間、0時を回ってからだったが、クラブでサルサを踊っていたら遅くなってしまったと言っていた。それならば仕方あるまい。

日付が変わったくらいから、アパートの一室で行っているとは思えないほどの盛り上がりを見せ、とても楽しい時間を過ごすことが出来た。本当に楽しかった。ここは田舎町だが、こうやっていい友達がたくさん出来たおかげで退屈することがない。ありがたいことだ。にしても、マンションの隣部屋の住人、我慢強いな。京都時代、俺が夜中に友達と話してただけで文句を言ってきた隣部屋のやつに見せてやりたいくらいだ。

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2006-06-29 決勝戦

_ FOOSBALL

フーズボールというゲームをご存知でしょうか。日本でもたまに見掛ける、2対2で行うテーブルサッカーゲームです。日本ではそんなにメジャーではないような気がするのですが、こっちの連中は大好きみたいで、ペリメーターでも絶え間なく誰かが遊んでいます。

今日はそのフーズボールのペリメーター杯決勝戦でした。ということはいつの間にか準決勝などもやっていたのか。ドラえもんの中に、のび太くんが家に帰ってきてドラえもんが留守にしているのを見て「今日帰ったらにらめっこの決勝戦やる予定だったのに」と言うひとコマがありますが、それを読んだときも「にらめっこの準決勝とかもやってたのか・・・」と思ったのを思い出します。

なんと決勝戦のために、研究所がわざわざピザやチキンを用意して盛り上げてくれる熱の入れよう。馬鹿らしいことを真面目にやるのって何かと面白いですが、これもまさにそんな感じ。試合もかなり白熱して、ハンス&ウォードのスウェーデン・ベルギーコンビがエテラ&シモーネのフランス・イタリアコンビをセットカウント4対3で下しました。って、こんなこと書いても誰もわからないんでしょうけど、俺の日記だからまあいいや。

と、書いていてつくづく思うのは、ペリメーターのメンバーが本当に多国籍だということ。今日来ていたメンツで今思い出せるだけでも、すでにあげたスウェーデン・ベルギー・フランス・イタリアのほかに、エジプト・ポルトガル・ポーランド・ブラジル・ベネズエラ・イギリス・アメリカ・ロシア・ドイツ、そしてカナダと僕ら日本。しかもロシア生まれだけどイスラエルに10年以上住んでいたとか、そんな連中ばかり。そういった多文化なメンバーが試合に興奮してくると自国の言葉やそれ以外にマスターしているいろんな言葉で喋りだすわけです。当然、何を言ってるのかわからないことも多々あるんですが、そんなことは全くどうでもよく、この環境はとにかく楽しい!ほんとにここに来て良かったなあ。

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