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奮闘記

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2006-04-01 お初です

_ 初めに

皆さん、初めまして。これはカナダ・オンタリオ州にあるウォータールー(Waterloo)という町で研究生活を送っている研究者の日記です。

_ 日本出国からウォータールー到着まで

僕ら夫婦は、日本時間の4月1日午後5時頃に成田を発ちました。友達や両親、親戚まで10人も見送りに来てくれて、涙ものの出発でした。皆がずっと手を振っててくれたのが目に焼きついてるなあ・・・。今でも思い出すとちょっとウルっとなります。

12時間のフライトを経て、カナダ・トロントのピアソン(Pearson)空港に到着しました。今回は直行便だったので12時間とはいえ、結構楽でした。エアカナダだったのですが、全日空と提携している便だったせいか機内食に日本食が出たのが嬉しかったなあ。夜食にカップヌードルが出たのは驚きましたが、勿論食べました。

さてさて到着後はいよいよ入国審査へ。今回は就労ビザ(Work Permit)で来ているのでいろいろ手続きが大変かも、と心配していたのですが、とても簡単でした。特に何も質問されたりすることもなく、あっさり。「若い夫婦ねえ」なんて言われたので、「嫁ハンはそうやけど、俺はそうでもないねん」って軽く返してみたのに返事が無かったのはムッとしましたが。お前から話振ってきたんちゃうんか。

入国審査を受けて無事ビザを発行(日本にあるカナダ大使館でもらえるのはビザの引換証のようなもので、カナダに到着後、空港の入国管理官に正式なビザを発行してもらうようになっています)してもらった後は、荷物に関する手続きへ。日本から家財道具を船便で送っているので、その旨を伝えて許可証みたいなものをもらう必要があるのです。僕はクロネコヤマトの海外引越便に頼んだのですが、この許可証(B4-Eフォームという)をトロントにあるクロネコヤマトの支店に送ると、あとは船便で着く荷物を引き取りに行って希望するところまで運んできてくれることになっています。ちなみに、家が決まるまで荷物は保管しておいてくれるそうです。

空港を出てからは研究所が呼んでおいてくれたタクシーでウォータールーへ。トロントからウォータールーまでは混み具合によりますが、早ければ45分ほどで着いてしまいます。平日は渋滞が起きるのでなかなかそういかないようですが。

ウォータールーに着いて、まず第一印象。「田舎だ・・・。予想通りの田舎だ・・・。」俺のようにサブカルチャー大好き人間がこんなところでやっていけるんだろうか、と心配になりつつも研究所が用意してくれた宿舎へ。20階建てのマンションで、部屋は2bedroomというタイプ。リビング・ダイニング・寝室2つです。とはいえ日本の2LDKと違って広い!これがカナダ標準か。その日は着いたらもう夜の7時過ぎで、しかも土曜ということで街が静まり返っていたので、やむなく日本から持ってきたカップラーメンを食べてこの日は就寝。夫婦して疲れ切ってしまい、ソファーで二人とも眠りこけてしまいました。

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2006-04-02 ウォータールー探検

_ 到着2日目

翌日曜には夫婦連れ立って町を探検することにしました。ショッピングセンターでもないかなと地図を見ながら歩き出したのですが、とにかく広い・・・。こっちに来たことのある友人も言っていたのですが、1ブロックの概念が日本と違う!ショッピングセンターは見つけたものの、足パンパンになるくらい歩きました。やはり車は不可欠。

買い物でびっくりしたのは、100ドル札を受け取ってもらえないことが多いことです。大型スーパーなどでは問題ないのですが、コンビニやちょっとした小売店では断られてしまいました。どうやら偽札を心配しているようで、判定する機械を持っていない小さな店などでは100ドル札は受け取らないようです。ショッピングセンターでも、僕らが出した100ドル札を入念にチェックして番号まで控える念の入れようでした。基本的によく使われるのは20ドル札以下のお金みたいです。1カナダドルはだいたい100円くらいなので、日本でいうなら2000円札をよく使ってるわけですね。ふむ。

研究所にも初めて行ってみました。町にある建物はどれも古いのですが、研究所だけは一切の景観を無視したような異様な造り。黒塗りで凸凹な形をしていて、研究所というより美術館・博物館のような感じです。僕は博物館に住みたいほどの博物館好きなので、これにはやられました。博物館、じゃなかった研究所の周りには自然が広がっていて、使っていない線路もずーっと伸びています。線路を時々リスがまたぐのがかわいかったです。

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2006-04-03 Perimeter Institute へ

_ 初出勤

月曜ということで初出勤です。最初なので妻と一緒に挨拶に行きました。やっぱりこの建物かっこええなあ、と思いながら研究所の中に入ってまた感動。4階建てで吹き抜けになっていて、コンクリート打ちっぱなしの壁&ガラス張りの造り。いいです。

早速事務室に行って挨拶をし、僕の部屋に案内してもらいました。僕の部屋は408号室で、院生たちと一緒の5人部屋です。どうやらペリメーターでは、スタッフは1人部屋、ペリメーターが雇っているポスドク研究員は2人部屋、院生や僕のように他から給料を貰っているポスドク(Visiting Postdoctoral fellow)は5人部屋となっているようです。相部屋のメンバーはドイツ人2人とフランス人、ポーランド人でした。4人とも「ループ重力」というジャンルを研究している院生達です。

彼らはとても気さくで、すぐに研究所内を案内してくれました。まず驚いたのは、研究所の至るところに黒板が設置されていて、その前にはソファーもあり、どこでも議論が出来る環境になっているということ。研究室もガラス張りなので、部屋の中からも人が議論しているのが見えて、「お、なんか面白そうだな」みたいな感じでドンドン議論に参加出切るように配慮されているようです。研究所内にはレストランもあるのですが、その壁までよく見れば巨大な黒板!ここまでくると遊び心も入ってるんでしょうけど。

_ 至れり尽くせり

それから、更にすごいのは食べ物関係。まず、毎日2回、ケーキ・クッキー・果物がレストランに並べられて食べ放題。キッチンには大きな冷蔵庫があって中に入っている缶ジュースは全て飲み放題。各フロアのところどころにコーヒーメーカーやミネラルウォーターも設置されてます。海外はドリンクフリーっていう企業は結構あると友達から聞きましたが、実際に目の当たりにしてみて、やっぱり驚いてしまいました。

しかも毎週水曜はフリーランチの日になっていて、家族まで連れてきてもOK。毎週金曜の夕方にはワイン&チーズという集まりもあり、その名のごとく各種ワインと各種チーズをこれまたタダで楽しめるというイベントなんですな。これも家族を連れてきてもいいイベントなので、僕のように家族を一緒に連れてきている人間には嬉しい限りです。海外赴任に奥さんを連れてきたのはいいものの、奥さんが仕事をしていない場合、知らない土地で友達もなかなか出来ず辛い思いをするというのはよく聞く話なので。

研究所の地下にはスカッシュコートやジム、サウナまでありました。至れり尽くせりです。とまあ、研究所はいいところなんですよ。研究所は。しかし、問題はそこではないんですよ。問題は英語です。覚悟はしていましたが、やっぱり聞き取れない。事務の人がいろいろ研究所のイベントとか説明してくれたんですが、理解できませんでした。こんなんで家なんか探せるんかいな、と心配でたまりませんでした。

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2006-04-04 Subwayと俺

_ ウォータールー大学へ

この日はウォータールー大学の物理学科へ手続きに行きました。僕の受入教官であるマイヤーズ教授はウォータールー大学とペリメーター研究所の教授を兼任しているため、僕は大学の図書館なども使わせてもらえるように便宜を図ってもらっています。

ウォータールー大学とペリメーター研究所は歩いて15分くらいの距離です。今は使っていない線路がずっと続いていて、それに沿って歩いていきます。ペリメーターがくれた地図には徒歩5分と書いてありましたが、無理です。股下2メートルでもないと無理です。しかもこの日はマイナス5度くらいまで下がり、吹雪になっていたのでなおさらでした。僕の実家は長野県長野市ですが、思い出しましたねえ。長野の寒さ。高校時代に応援団をやっていたときは、吹雪の中を裸足で練習していました。懐かしい。

事務の人に健康保険の話をしたら、予約を入れたので明日学生センターに登録に行くように、と言われました。予約を取らなきゃいかんのか。日本と違って大層なことだ。

_ 大したことじゃないんだろうなあ・・・

腹が減ったので大学から研究所に戻る途中に近くのsubwayに入ってみました。しかし、注文が・・・。どうもソースの種類を聞いているようなんですが、いろんなボトルがあって名前が書かれていないので全くわからず。「これはトマトソースか?」って聞いたら「いや」って言うだけで、何なのかも全く説明してくれず。後ろで並んでる女2人組はクスクス笑ってるし。くそうっ!ファーストフード系は日本でも初めて入った店だとセットメニューとかの内容がわかららなくて困ることがあるくらいなのに、ましてカナダ。ってか、subwayごときで何でクスクス笑われにゃいかんのだ。うーん、ぶち切れたい・・・。

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2006-04-05 それは無理だ

_ ぬう、やっぱり事務手続きが・・・

この日は大学の健康保険に入るため、昨日予約を取った時間にウォータールー大学の学生センターへ。しかしトラブル発生。大学からもらっていたオファーレターを研究所に置いてきてしまい、係りのおばさんに「あんたと大学の繋がりを保障するものが無い。また予約入れてやるから明日出直して来い」と言われてしまった。「今すぐ取ってくるからちょっと待ってくれ」と言っても「いや、ダメだ。私は4時半には帰るから。」ってあんた、まだ2時半だよ。

英語に四苦八苦しながらごねているうちに何だか書類は書いてやるからオファーレターはまた今度持って来い的な話になったので、名前など伝えて書類だけ書き始めてもらう。と、ここでまた問題が。どうにも保険の内容が聞き取れないのだ。しかも保険にはどうやら2種類あるらしく、俺と嫁ハンがそれぞれどうだとかなんとか言っている。最初の3ヶ月がどうとか、俺は入れるが嫁ハンはどうだとか言ってるようなのだが、聞き取れん!

そのうちおばさんが呆れだして、「明日日本語のわかる人を連れてくるからやっぱり出直せ」とのこと。「日本人がいるのか?」って聞いてみたら「中国人がいて、その人なら日本語がわかるだろう」って、おいおい。そりゃむちゃくちゃだ。こりゃあ参ったなあ。

ってことで、ウォータールー大学にあるという日本人・日系人のコミュニティを探しました。結構必死で。で、見つけましたよ。「こんにちは日本(Konnichiwa Japan)」、通称Konja!助かったっ!!!早速Konjaのみなさんにメールを送って事情を伝えてました。ドキドキしながら返事を待ってました。

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2006-04-06 UHIP,OHIP

_ そういうことかっ!

今日こそ昨日出来なかった健康保険の手続きをせねば。しかし、このままではまた英語が理解できずにまた撃沈する可能性が。事務のおばさんに任せたままでいては日本語が出来るかどうかわからない中国人が来るだけ。これはいかん!

ということで昨日見つけたKonjaの人達に助けてもらえないものかと思いつつメールを開けてみると、返事が!ウォータールー大学にいるKonjaのメンバーの人の連絡先が書いてある!これしかない!そんなわけで大急ぎでその中の1人の方の研究室を訪ねました。その方に詳しい事情を話したところ、今から早速一緒に行きましょうとのこと。おお、心強い!行く道すがら、「でも昨日予約を取った時間にはまだ早いからきっと無理ですよ。(事務のおばさん、昨日も冷たかったし・・・)」と伝えたんですが、「きっと大丈夫ですよ」とのこと。そうなんかなあ、と思いつつ、事務のおばさんに会ったら「じゃあ、こっちで手続きを」とのこと。おい、お前じゃああの予約は何なんだ!昨日も自分は忙しいみたいなこと言っといて、全然やんけ!!くそっ!って全部文句を英語で言いたい・・・。

_ UHIP、OHIP

よくわからないところは訳してもらいながら、ゆっくり聞いてみたところ、まずオンタリオ州の健康保険をオーヒップ(OHIP:Ontario Health Insurance Plan)というんですね。ところがそれに入るにはこっちで働いていることが必要で、しかもこっちに来て最初の3ヶ月は入れないというルール。で、そういう人のためにはそれに代わるユーヒップ(UHIP:University Health Insurance Plan)というものを大学がやってくれてるんですな。なので、嫁ハンはこっちでは働いていないのでUHIP、俺は今から3ヶ月間はUHIP、その後はOHIPに入ることになるわけです。

それをずっと昨日事務のおばさんは言ってたわけかあ。ってかさあ、「ユー、ヒップ」とかいきなり言われてわかるわけないやん!その単語も知らない人間に通称なんか何で使うねん!!万事この調子なんかなあ。

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2006-04-07 Wine&Cheese

_ これは良い。

この日は初のWine&Cheeseに参加。これは研究所のレストランでにいろんなチーズやワインが並べられ、食べ&飲み放題というもの。家族も連れてきていいイベントということで、俺も嫁ハンを連れて参加。研究所の仲間がとても気さくな連中ということもあり、とっても盛り上がった。ほんとにここは暖かい研究所だ。これはいいイベントだと思う。ただし、俺は酒が全く飲めないので、いつも通りコーラだったけどね。 研究所の仲間たちと

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2006-04-09 初レンタカー

_ こええ〜

この日は初めてレンタカーを借りてみました。カナダで初運転です。僕は日本でもほとんど運転歴がないので、むちゃくちゃ緊張しました。

とはいえビビッてばかりいられないので、早速トロントへ行ってみることに。ルートは単純なのですが、やっぱりこっちの高速はみんな早い!手に汗握りました。道幅は結構広いものの、背の高いトレーラーが横に来るとやっぱり緊張しますなあ。日本では400ccのバイクに乗っていたので、「車ならバイクと違って全然たいしたことないだろう」なんて思っていたのですすが、どうしてどうして。車は車でそれなりに怖いっす。まあ、すぐ慣れるんでしょうけど・・・。

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2006-04-10 再度トロントへ

_ 日本総領事館は暖かい

この日はトロントにある総領事館へ。カナダの運転免許を得るために、日本の運転免許の英文証明書を作ってもらうためです。国際免許は日本から持ってきたのですが、オンタリオ州の法律では60日以上滞在する場合はこちらの免許を取得することが義務づけられているのです。いずれにせよ国際免許は有効期間1年間ですし。

総領事館はトロントのビル街の33階にありました。ちょうど着いたときが昼休みの時間だったので、午後の受付時間まで待たなきゃだめかなと思っていたのですが、窓口の方は受け付けしてくれて、僕らが書類を書くまで待っていてくれました。事務手続きというと杓子定規で、時間外に手続きなんてしれくれないものというイメージがあったので、余計に嬉しかったなあ。海外で優しい日本人に会えたということもあり、嬉しさ倍増でした。

ちなみにトロントでは駐車場を見つけるのが大変です。東京でも同じことですが、特に安いところとなるとなかなかありません。やはりカナダ1の都会。僕らも総領事館の周囲のビルをいろいろ探して、あるビルの地下駐車場に止めたのですが、20分5ドル(約500円)。1日最大24ドルというところだったのでそんなにひどいことにはならないのですが。

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2006-04-12 銀行口座開設

_ またも。

今日は銀行口座開設に挑戦。今は研究所が用意してくれたアパートに住んでいるのですが、ようやくこれから住むところが決まったので、その契約料を支払うためです。日本ではそういった支払いは銀行振り込みがほとんどですが、カナダでは小切手を使うのが普通です。そのためにはまず銀行に口座を開設し、口座に小切手分(+手数料などもうちょっとプラスアルファ)を預け入れしておかなければいけないからです。

研究所の近所に Scotia bank というカナダ5大銀行のひとつがあるため、そこで開設することに。しかもそこの銀行はペリメーター研究所と取引があるので、僕らのようにまだ仮のアパート暮らしの人間でも口座を開設してくれるとのこと。

そこで早速行ってみたのですが、係りの女が「パスポート・免許・住所の証明書は?」とのこと。あれ?ペリメーターの人間だったら住所がまだ決まってない人間でもいいのでは?しかも免許だって国際免許しかまだないよ。

「ペリメーターの人間だったらOKって言われたんですけど・・・」って言っても「No」の一言。あ、そういや研究所の秘書さんがトラブルがあったらこっちに電話掛けてもらいなさいって言ってたな、と思って「ここに電話して確認してみてください」と言ったのに「そんなことしたってどうなるかわからないわ」だって。おいお前、何様だ。とにかく住所の証明になるものを持って来いと言って聞かないので、やむなく一旦研究所に帰って秘書さんにことの顛末を話すことに。

_ やっぱりさあ、悪かったことは認めようよ

秘書さんに話すと「それはおかしい。ちょっと待ってて」と早速さっき担当した女に電話して話してくれました。そしたらどうやらその女は新人だったらしく、ペリメーターのこともよくわかっていなかったそうで、僕らが帰ったあとに上司に話して事情を聞き、しまったと思っていたそう。まあ人間誰しも間違いはあるわな、と思い、再度銀行に行ってみました。しかし、この女、全く謝りゃしねえ。Sorryの一言もねえ。こいつ。やっぱりね、悪かったら謝るべきなんだと思うんですよ。

怒りを腹に抱え、あからさまに憮然とした表情で対話してみました。女も気まずい雰囲気をさすがに察したのか、ちょっとずつ「私がうまく説明できなくて悪かった」とか言い出したのですが、遅えよ。お前。のん気に鼻ピアスなんかしてんじゃねえぞ。引っこ抜いたろか。なあんて、僕は女性には優しいんですよ。ほんと。ま、無事に口座開けたからよしとしましょう。ちなみにこっちの通帳(passbook)には日本と違って磁気による記録部分が付いておらず、単なる紙です。なので、通帳記入の時は先にキャッシュカードを入れ、その後通帳を入れることになります。日本のように通帳だけで情報が読み込まれるようにはなっていません。

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2006-04-13 Free Lunch !

_ 毎週水曜はフリーの日。

Perimeter Institute はやたらと食事供給がよろしいわけですが、そのひとつに毎週水曜日のフリーランチの日があります。研究所内のレストラン「ビストロ・ブラックホール」にて、研究所のメンバーはもちろん、その家族もタダで食事を取ることが出来ます。

フリーのランチなんてうまいんかな?と思っていたんですが、これがなかなかどうして、うまいんですよ。嫁さんと二人で「ペリメーター、やるねえ」とうなっていました。この日のメニューはポタージュ、ラザニア、パスタ、サラダ、パンといたって普通なメニューでしたが、味が良かったです。

カナダに来て嬉しかったことのひとつに食事のことがあります。日本に居た頃はとても食事が合うかとても心配していたんですが、あまり心配する必要はありませんでした。確かにダシの味は無いですし、味が単純で平たいものを出す店が多いんですが、うまい店もあります。

研究所のすぐ近くにある Masala Bay というインド料理店はなかなかいけます。ビュッフェ形式で、チキンカレーがうまいです。それから、同じくすぐ近くにある Symposium Cafe もうまいです。ここにはサツマイモのフライドポテトがあって、特にうまいです。

ただ、外食は値が張ります。ランチメニューがだいたい1000円くらいですかね。しかもここオンタリオ州は消費税が8パーセントで、更にカナダ全体での消費税が7パーセントなので、常に15パーセントの消費税がかかってしまいます。さらにチップも最低15パーセントくらい払うのが相場なので、実質メニュー表の値段から3割くらい余分に払う必要があります。フリーランチ万歳です。

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2006-04-14 Good Friday

_ さあ研究だ

今日は午前中にマイヤーズさんたちとディスカッション。彼が今、ペリメーターのポスドクと進めているテーマがあって、話を聞いてみて面白そうだったら参加しないか?と誘ってもらったのだ。とはいえ、英語でのディスカッションはやはり大変。日本語でも、途中から話に参加していくときは理解するのに時間が掛かって大変なのに、英語だとところどころ聞き逃してしまうため、本当に大変だった。早くこのスピードについていけるようになりたいものだ。重要なテーマであることはわかるんだけど・・・結局その後、参加メンバーのひとりであったブッシェルさんを捕まえて質問しまくりました。扱っているモデル自体が僕にはあまり馴染みの無いものだったので、キチンと理解するにはもうちょっと時間が掛かりそうだけど。

嬉しかったのは、マイヤーズさんの研究スタイルが、ちゃんと「物理」をしていたということ。「何でそんなことになるのか、しっかり理解しよう」という(ごくごく当たり前の)姿勢が議論のところどころに垣間見えて嬉しくなりました。「何だかわからんけど計算したらこうなった」とか「ワンインプット・ワンリザルト」で論文生産、っていう研究はほどほどにしないとね。やっぱり。

ちなみに今日は Good Friday というキリストが処刑された日にちなむ祝日になっていて、あさっての日曜のイースターとセットになっている日のようです。とはいえ研究所の研究者達はほとんど来てました。ストリングの論文紹介も普通にあったし。研究者が曜日を気にしないのは万国共通でしょうか。

_ おおう!

昼に嫁さんから電話。何と借りていたレンタカーのフロントガラスにヒビが入っている!とのこと。嫁さんが研究所までそのレンタカーで来たので見てみると、確かに隅のほうにヒビが。大きく割れたり穴が開いているということはないものの、ちょっとしたショックでした。借りるときに保険入っておいて良かったなあ。僕が入った保険は Damage Waiver(直訳すると損害権利放棄)といって、キズを付けられたとかバッテリーが上がってしまったのでロードサービスに来てもらうとか鍵を入れたままロックしてしまったので開けてもらうとか、ありとあらゆる損害を保障してくれるというもの。1日14ドル99セント(約1500円)でした。安い買い物でした。

_ 友、来る

夜に友人の研究者とその奥さんがウォータールーに到着。僕らをいろいろ手伝うためにきてくれたのです。プリンストンから車で8時間掛けて来てくれました。ほんと、ありがたい。

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2006-04-18 運転免許取得

_ やっと

今日はカナダの運転免許を取るために Driver Test Centre へ。ここオンタリオ州では、日本の運転免許を持っていると目の検査だけでこっちの免許を取ることが出来ます。オンタリオ州では日本の免許がカナダのものと引き換えに没収されるということはありませんが、州によっては日本の免許を没収されてしまうところもあるので注意が必要です。没収されてもカナダに3ヶ月以上住んでいた場合は日本でまたカナダの免許から日本の免許に書き換えられるそうですが。

最初、免許取得にはトロントにある試験場に行かなければならないのかと思っていたんですが、キッチナーにある試験場でも書き換えられることがわかったので先週末からこっちに来ている友達に頼んで乗せて行ってもらいました。書き換えには、トロントの日本総領事館で日本の運転免許の内容を英語にしてもらった証明書を作ってもらう必要があります。僕らは先週、在留届を出すついでに作成を頼んで、研究所のほうに郵送をお願いしておきました。証明書作成には23ドル掛かりました(2006年4月10日現在。ちなみに郵送代は50セントでした)。試験場で免許の書き換えには75ドル掛かったので、日本円で合計1万円くらい掛かると思っておけばいいのではないでしょうか。

目の検査が厳しいとどこかで読んだ気がしたので、普段はコンタクトなんですがこの日は少し度の強い眼鏡で行きました。検査は日本と同じでスコープの中を覗くものです。Cという記号の空いているほうを答えるものではなく、書かれている数字を左から読んでいくというものでした。あと、スコープの両サイドが光るようになっていて、右が光ったとか、両方光ったとか答えるというものもありました。ちょっと緊張していたのですが、カナダの検査が日本に比べて厳しいということも特にありませんでした。

無事免許は取得出来ましたが、僕は日本での運転歴が2年未満なのでG2クラスという免許になりました。G2というのは制限つきの免許だそうなんですが、日本の普通免許と特に変わりません。ただ、車の保険などが高くなるんじゃないかとちょっと心配しています。制限のない免許はGクラスといいます。日本で2年以上の運転歴があればGクラスになります。仮免許にあたるのはG1クラスというやつですが、日本の免許を持っていればこれになることはありません。

次は車の購入に挑戦です。落ち着くまでにはまだ時間が掛かりそうですなあ。

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2006-04-19 海外送金

_ City Bankって・・・

めんどくさい事態発生。こっちで車を買うために、こっちに開いた銀行の口座に入金しようと日本で給料を振り込んでおいたCity Bankからオンラインで振り込もうと思ったら、「事前に登録しておいた口座にしか振り込むことが出来ません」との非情の文字が!しかも登録には専用の書類に書き込んで自署(もしくは捺印)の上、郵送もしくは店舗に持参のこととある!!ってことは、今から書いて送ったら日本に届くまでに数日。電話して聞いたところ、用紙が銀行に届いてから登録が完了するまでこれまた7〜10日間(おそっ!)かかるとのこと。ってことは今から2週間くらい待たなきゃいけないのか・・・。ってか、なんでそんなめんどくさい手続きを。新生銀行の方がいいなあ。

そもそもCity Bankに口座を開いたのは、海外でいろいろと便利だと聞いていたからなんですが、実際は取り立てて便利ということはないようです。ひと昔前は海外送金とか、海外で引き出せるキャッシュカードとかが限られていたようなので、City Bank だけが便利だった時代もあるようですが、今は新生銀行なども同じようなサービス(しかもオンラインバンキングに関しては新生銀行のほうが遥にいい)をやっているので、特に City Bank にこだわる必要は無かったんですなあ。

ちなみに、City Bank のオンラインバンキングでは、国内の銀行に送るときも事前の振込先登録が必要です。なので、一瞬、実家の親の口座に一旦送金してそこから親にカナダの銀行に送ってもらえばいいかと思ったんですが、それも出来ませんでした。皆さん、お気を付け下さい。

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2006-04-21 型稽古

_ やはりこれをせねば

僕は東京で空手の道場に通っていました(詳しくは趣味のページを参照して下さい)。空手の真実は型に含まれています。型というのは自分の中の精妙な動きを見つめるためのものなんですね。と、こういったことはこのブログで書くのはやめましょう。ここはあくまで軽い内容で。両輪揃わなきゃ進まないですから。

ペリメーターの前がちょっとした広場になっているので、そこで毎日型を打つことにしました。空手着に着替えるとやはりしゃんとします。もともと沖縄では空手着も何もなかったわけで、これは本州に入ってきてから定着したスタイルなのですが、僕はこれは好きなんです。本州にあった「想い」と沖縄の「想い」とが自分の中で融合してるような、そんな気がして。うーん、どうも空手のことを書くと固い文章になってしまいますなあ。

外で型を打ってると通りかかった人たちがこっそりルートを変えて僕に近づかないようにしているのがわかります。ちびっ子は逆に近づいてきますが。「Judo?」って聞かれたので「No,Karate」って答えました。おお、空手バカ一代にも同じシーンがあったな。

こっちに来る前に僕の空手の師匠の今野先生に「カナダに行っても教わった型を打ち続けなさい」とのお言葉を頂きました。おお、これは今野先生の『義珍の拳』のワンシーンのようだ。にしてもここで型を打ってると、武術をやっているのにどんどん気持ちが穏やかになっていきます。近くをリスが横切ったりしてますから。しかも道場と違って鏡がないのがまたいい。自分の中の声だけに耳を傾けることが出来ます。空手には型があって本当に良かったなあ。

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2006-04-24 車の購入

_ 車探し

こっちでの生活には車が必需品ということで、僕らも例に漏れず車を購入することにしました。今のところこっちにいるのは2年の予定なので手頃な中古車を買うことに決め、ウォータールー・キッチナーをいろいろ見て回りました。中古車屋さんはたくさんありましたが、どの店も特に安いとか高いとかいうことがなかったので、結局僕らが欲しかったミニバンとかステーションワゴンタイプの車をたくさん持っていた中古車屋さんで買うことに決めました。

対応してくれたおばさんは僕らが日本から来てまだ英語に慣れていないことを伝えると、とてもゆっくりはっきりとわかるように喋ってくれたので助かりました(最初はなかなか話が通じない僕らにイライラしていたのかやたら大きい声でほとんど怒鳴ってる感じだったんですが(笑))。気に入ったミニバンがあったので試乗もさせてもらい、その後、その車が事故にあったりしていないという証明書なんかも見せてもらいました。僕は日本では車を買ったことがないので知らないんですが、きっと日本にもこういう証明書ってあるんでしょうね。

_ 保険に先に入るべし

さてじゃあいよいよ購入か、と思っていたら、ここオンタリオ州では車のナンバーを取るためにまず保険に入らなくてはいけないとのことで、まずは保険会社に連絡取ってくれと言われました。そこでこの日は手付金だけちょこっと払って一旦帰宅。後日改めて保険会社に連絡を取ることにしました。電話での応対に自信が無かったのと、こっちの保険システムがわからなくて「もし騙されたら」みたいな心配があったので、またもこちらの日本人コミュニティの方に相談して手伝って頂くことにしました。

で、早速見積もりを取ってもらったのですが、高い。僕と妻は二人ともG2クラスの免許で、しかも妻はまだ若いので(自分は年だと言っているようだ・・・)、保険は結構高くなるぞと研究所のメンバーにも言われていたのですが、案の定でした。予想していた金額を超えることはなかったので「やっぱりかあ」って感じだったのですが。

なにはともあれこれで保険にも入ることが出来たので、さあ今度こそ車に乗れるぞ、と言いたいところなのですが、まだ日本の銀行からの送金が・・・。あと1週間は待たなきゃならんなあ。そうこうしてるうちに日本がゴールデンウィークに入って処理がさらに送れるなんてことにならなきゃいいんですが。

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2006-04-27 環境

_ することがないからか

こっちに来てからは朝型の生活になりました。いつも研究所には8時半くらいに来て、20時半に帰るという生活スタイルです。院生時代の、夕方4時ごろ研究室に来て翌日の早朝に帰るというパターンが懐かしいです。日本にいた頃は早く家に帰った日でも深夜まで起きてることが多かったんですが、こっちでは違ってます。

今は研究所が用意してくれたアパートに住んでるんですが、そこには間接照明しかなくて(こっちはそれが普通なんかな)、すぐ眠くなるんですな。ひょっとしたら一番の理由は「夜中まで起きてたって楽しいことがあるわけじゃないしな」っていう諦めかもしれませんが。クラブで遊んでた頃が懐かしいなあ。ううむ、ユーロが聞きたい。

_ 今日のおしごと

朝はポスドクの1人と、彼が今取り組んでいるある種の不安定性について議論。弦理論に出てくるある時空の性質を解析するために、まずはそれを簡単化したモデルで解析を進めているのだが、この「簡単化」というやつがやはり曲者らしい。その時空の特性は残したままでモデル化しないといけないわけだが、弦理論の効果というやつはなかなか簡単になってくれないのだ。これについては別のアプローチをしているグループが論文を出していたのを見つけたので、彼と読んでみることにした。

午後はマイヤーズさんと議論。僕はこの1年くらい、 fuzzball という、ブラックホールの新しい描像と関連しているオブジェクトに興味がある。これに関しては東大の院生と共同研究を進めているのだが、彼も今ビジターとしてこっちに来ているので、彼を交えて僕らのアイデアや質問をマイヤーズさんに話してみた。僕がこれまでにやってきたいろいろなテーマが、モチベーションまで含めてマイヤーズさんのやってきた仕事とかぶることが多いからか、彼がくれるアドバイスはかゆいところに手が届く感じがする。

議論というのは、モチベーションをなかなか理解してもらえず、全然関係ない方向に進んでしまうことが多いのだが(それはそれでまた必要なのだが)、今回のようなパターンはちょっと珍しい。まだ僕らのアイデアは未熟だが、前に進められそうな気がしてきた。

夕方にはまた別のポスドクに質問をぶつけてみた。これも fuzzball に関連した話。彼の説明はとてもわかりやすく、これまた聞いていて楽しかった。彼との議論の中でもまた出来そうなことが現れてきたので、進めてみようと思う。今はどこから芽が出るかわからないので、とにかく出来るところから手を着けてみるしかないな。

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2006-04-29 Waterlooよいとこ一度はおいで

_ ホームパーティっていいなあ

今日は Konja (こんにちは日本:ウォータールー大学にある日本人と日本好きな人達のサークル)の方に誘って頂いて、キッチナーに住んでいる日本人の方のお宅のバーベキューパーティーにお邪魔させて頂きました!キッチナー、ウォータールー、ケンブリッジなどに住んでいる日本人の方達とそのお子さん達が集まっていて、いや〜、とても楽しかった!

バーベキューだけじゃなく、混ぜご飯や豚汁など、久々の和食もとってもおいしかった!研究所の近所に日本人の美容師の方がいる美容院があることや、日本の食材が安く手に入るお店など、お得な情報も聞けました。中には京大出身の方もいらしたんですが、日本から遠く離れた地で同門の方に出会うと嬉しいもんですねえ。

今日お邪魔したおうちは一軒家で「おお、こういう生活に憧れるんだよなあ」というかっこいいおうちだったのですが、僕らが5月1日から住むところはマンションなので、庭でバーベキューというわけにはいかないのがちょっと残念です。ホームパーティはしたいなあ。

_ COOP

カナダの大学は通常4年制だそうなんですが、ウォータールー大学はちょっと特殊で5年らしいんです。というのは、ウォータールー大学には COOP という制度があって、それは大学の間に4ヶ月×6回、どこかの企業で働かなければ単位がもらえないというものだそうです。だからこの大学の学生はとても忙しく、普通の大学なら長い夏休みとかがあるわけですが、それを返上して働かないといけないそうなんですね。

しかしこの制度は、大学のうちに自分のやりたいこと・やりたくないことを見つけるのに絶好の機会なわけです。しかも日本の体験学習のようなレベルではなくて、企業側もいきなり責任ある仕事をやらせてみたりするそうなんです。企業側としては人件費は安く上がりますし、青田買い出来るという面もあるようです。学生も、6回とも同じ企業で働くもよし、いろんなところに行くもよし、自分の適性を見極めるいい機会になっているようです。このプログラムには3000社ほど参加しているそうで、中には日本の企業もいくつかあるそうです。ただし、日本の企業はちょっと特殊みたいで、いきなり大きな仕事を任せたりしないらしいです。

大学時代にアホなことをいろいろやったりするのもまた、面白い人間が育ったりするという意味でいい面もあるわけですし(別に自分を肯定しているわけじゃないですよ(笑))、逆に一切仕事のことなんか前提せずにアカデミックモチベーションだけで勉強に没頭してみる、なんてのも面白いかと思うんですが、いずれにせよ、こうした厳しいシステムで鍛えられるというのはいい面が多々あるとは思います。実際企業側からすればとても受けがいいようです。

ウォータールー大学を中心としたこのあたりは、カナダのハイテク産業の中心地と考えられていて、今、マイクロソフトに就職する学生で最も多いのはウォータールー大学の卒業生なんだそうです。ビル・ゲイツが各大学を回って「うちにこない?」的な講演旅行をしたときも、カナダで唯一講演に来たのがウォータールー大学とのことでした。

このようなこの国独特のシステムや、新しいものの考え方・方法に触れるのは新鮮で面白いです。海外で暮らせばそういうことってたくさんありそうに一瞬思いますけど、実を言うとこういう機会ってあまりないんですよ。というのは、現代だと日本にいたって海外の情報が手に入りますし、同じ人間が考えることである以上、ある程度は予想通りなんですよ。やっぱりな、って感じで。確かに「知っていること」と「体験すること」は違うので、そういう意味での面白さは多々ありますが、予想もしていなかったことってなかなかないんですよ。しかもいい方向に予想が裏切られることなんてめったにない。

研究なんかでもそうです。僕ら物理屋は議論することで理解を深めることが多いんですが、そういうときもたいていは議論することで理解が加速したり、「ここの知識が足りないな」というところを人から補ってもらう、っていうのがほとんどなんですね。奇を衒った意見で「えっ、そこに飛ぶ?」っていうのはありますけど。

せっかくこっちに来たんで、とりあえず新しいことは試しとかないとなとは思ってるんですが、それだけで終わったら単なる物見遊山になってしまいますね。大事なことは実はその後。悟後の悟り、ですな。

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